人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

強烈な平均への回帰の話

GWということは最繁忙期、私は緊急事態宣言関係なく仕事をしておりますが皆さまご健勝でしょうか。

繁忙期が心身ともに辛くて勉強など思ったことができないので、前々から少し言及していた話をしたいと思います。

私が就活時に取った戦略

前回こんな記事を書きました。

r-siesta823.hatenablog.com

ここで勝負する市場を考えよう的な話をしたのですが、私の就活時も同様のことを考えておりました。

具体的に言えば、私を相対的なパラメータで測った時、得意もしくはできることは論理的思考力や推察力、プレゼン力やはったり力、苦手もしくはできないことは高度な数学力、語学力や異文化理解力辺りになります。

ここで私が就活時に考えたことの一つとして、同期に対して比較優位を取れる業界に行こうということです。要するに会社の新卒という枠の中ではみ出せると多くのチャンスがもらえ、経験を積めます。その結果として、いわゆる経験格差を社内で作りやすくなるため、良い機会に恵まれる可能性が高まるという考えです。

戦コンや外銀では得意分野が重複するため、頭角を現すのは困難だと思いました。そのため、最終的に私の英語力でも十分に上位を取れる、またロジカルシンキングやプレゼン力で大きく差をつけられる業界を選びました。それが会計士業界だったというわけです。例えば会計士とコンサルの英語力には圧倒的差があります。私がコンサルでグローバル案件に携わるのはライバルが多すぎて無理でしょう。しかし会計士業界なら簡単です。なぜなら英語が私レベルのスタッフが多くないからです。現に英語系の仕事は何かしらずっとやってますし、雑用係とはいえグローバルレベルのミーティングに参加できたりもしています。こういうチャンスって周囲からとんがっていないと回ってこないので、自分の周りができないことをできるということはとても大事です。まあ需要と供給のお話もあるので、そちらも考えないといけないのですが。その辺りはまた別に話します。

平均への吸引力

まあそんな感じで、考えた通り、周囲よりいくつかとんがった能力を持って今業務についているわけですが、ここからさらに自分の能力を伸ばそうとする際、この環境があだになると気付きました。

よく考えると自分が平均より上という状況はある種の安心感を生み出してしまうわけで。今のままで別に良くね?って思うわけです。会計士業界の人たちって、全員とは言いませんが、試験に受かったので一服してしまって生きるか死ぬかの戦いをする戦闘民族は多くありません。別にup or outの世界でもないですから、私の想定するプロフェッショナルファームとは時間軸が違いました。ただでさえ仕事で忙しいのに、これ以上の成長を望んで努力するのは結構根性が要ります。

また、そういう環境で周囲の人間と切磋琢磨し能力を高めあうなんて夢のまた夢、何ならなんでそんなに頑張ってんの?っていう世界観になります。このような環境に置かれると、内外で能力を高めることに対して抵抗力が生じます。

やはり環境は大事

まとめると、いかにストイックな人間でも自身が組織の中で上位にいてかつ組織の人間からプレッシャーがない状況で頑張るのは大変という話でした。どこかのビジネス誌で、従業員のレベルは新卒入社時にばらつきがあるものの、数年後には平均値へ収束するという記事を読みましたが、それを実感している次第です。

周りよりできない非常に厳しい環境でこそ、人間は本腰を入れます。留学時代がそうでした。また、常にトップを脅かされる状況の時、強烈な緊張感で頑張れます。常に特待生を維持しなければならなかった大学時代がそうでした。今はそのどちらでもないです。したがって、アクチュアリーなり英語なり、頑張らなくても生きていけてしまうんです。

何とか今まで身につけたストイックさで努力を続けているわけですが、モチベートしてくれる同期なんかいませんし、なんなら気味悪がられますからね。正直くっそしんどいです。まあ現状の計画を完全に理解して応援してくれる人物なんてゼミの教授と弟くらいですがCPA、CERA、MBAを数年でコンプするのは頭がおかしいと自分でも思う)。

自分が平均値から離れるのも良し悪しあるので気を付けようなという記事でした。明日からの怒涛の仕事も捌いて無事繁忙期終わりたいですね。