人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

英語力は武器にはなり得ないという話

おつかれさまです。繁忙期開始+コロナのせいで土日は死んだように寝ておりますが、皆さんお元気でしょうか。

外出自粛も続き、また仕事で疲れてもいるので今日もまた繁忙期ながら記事を書いております。疲労感が抜けないので今回はさっくりです。

語学力を武器にしたいです!

よくあるお話で、語学力を武器に○○って耳にします。

外資系勤めのエリートになりたい、そのために語学力を磨かなくてはいけないなんていう声もよく伺います。ええ、間違ってはいません。でもはっきり断言して英語力始め、母語以外の語学力は我々日本人にとって武器(バフ)ではなく枷(デバフ)です。

日本語環境でできることしかできない

日本語で論理的に考えられない人が英語だったら論理的に考えられるのでしょうか。言語的にロジカルシンキングに向いてるって話はありますが、基本的に人間は母語でできること以上のことを第二言語他ではできません。したがって、ビジネスにおける戦闘力のようなものを数値化できるとして、例えば日本語環境で100の人は英語環境だと間違いなく100以下になります。これが120とかにはなりえません。明らかに数値は下がります。文章読むスピード、部下や上司の機微を知ること、指示出しから何から能力は確実に落ちます。

ここで英語力がある人とない人ではその能力の低下具合が変わります。

英語力が高い人は100の戦闘力が95くらいまで下がるかもしれませんが、それほど不自由せず日本語に近いレベル感で仕事ができるでしょう。逆に英語力が低い人は戦闘力がかなり落ちます。場合によっては仕事にならないかもしれません。英文メール書くスピードや英文資料の読解力、プレゼンテーションのレベルなど想像してもらえると、パフォーマンスの違いが発生することは明らかです。

したがって、語学力は1を決して超えない係数として我々に影響を及ぼします。1に近ければ近いほど母語と同様の能力を発揮できるという観点で、我々は語学力を向上させるインセンティブが出てくるわけです。

どこで戦いますか

というわけで語学力は枷にしかならないわけですが、ここで自分の競合がどういう性質の人か、は知っておく必要があります。

なぜなら我々は日本語Nativeであり、日本語以外の環境においてこちらが逆に相対的な武器(バフ)になりえるからです。邦人を相手にするのであれば、日本語が扱えることは非常に強力な戦闘力upの材料です。これが英語しか必要でないような職場であれば、日本語は武器になりません。

日本語環境でのデフォが英語環境ではデフォにならないので、こうした事態が生じ得ます。そのため、どういうフィールドで戦うかを知ることは重要です。この日本語という武器が英語という枷を超えるとき、貴方は英語圏の同僚を上回る価値を発揮することができます。したがって、英語力の向上させる目安は戦う場所によって変化します。世界で働くといっても日本語バフが強いフィールドで戦う(日本人デスクとか)のか、英語デバフが強いフィールドで戦う(日本人一人だけで新規市場開拓とか)によってレベル感がまったく違います。

また世界的に英語ができない=無能と思われるリスクも多分にあるため、そういった点からも考えることが重要です。

まとめ

語学力を武器に○○したいという表現は、暗黙のうちに競合を日本人に限定しています。しかし、語学力を必要とするというか上のような表現をする人たちが望むキャリアの競合ははっきり言って全世界になります。それを踏まえると、語学力は枷にしかなりえません。他言語という枷をどれくらい軽くできるのかを考えるのはもちろん、母語でできる仕事の領域を増やすことと日本語という他にはない武器を活かせるのかも視野に入れて考えると良いのかなと思います。

私は英語すっごい苦手で、ようやくビジネスでも何とか使えるようになったくらいなので、係数0.6くらいでしょうか。何をするにも日本語の倍近い時間はかかるかと思います。あいにく私の場合は日本語できることが何の意味もなさなそうなエリアであるため、係数0.95くらいまで高めたいですね。

今回はこの辺で。