人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

自分の得意なことを考えてみた

お疲れ様です。今週で関与している上場会社の監査が終わりまして一つ目の山を乗り越えたのでホッとしております。本日は次の被監査会社の労働時間を温存するため有給を取りましたので、比較的元気です。

リモートワークでの仕事にも慣れてきましたが、何が素晴らしいっていつでもプロテインが飲めることですね。残念なことは光熱費が有意に高くなったこととコーヒーが無料ではなくなったことです。

雑談はこの辺にして、まあこれからも雑談なんですが、よく就活なんかの質問で自己PRしてください的なのあるじゃないですか。昔は過去の経験と矛盾なくいい感じに結びつく外向きのこと話してたのですが、こと社会人になると結構真面目に向き合わないといけないことでして。というのも、自分の得意苦手を把握していないと困る場面がちょいちょいあります。振られた仕事をできます!って言えるかどうか難しい時があるので、ちょっと考えてみました。

結局自分という生き物は連続的な存在であって、得意なことや苦手なことは過去からの集積でそうなったということなんですね。ここから就活では自己分析しましょうって話になるわけです。それを踏まえて3つ考えてみました。

得意なこと

  1. リスクを取ることに躊躇がない
  2. 組織や個人の利害関係を俯瞰できる
  3. はったりをきかせられるし何とかできる

リスクを取ることに躊躇がない

私結構なリスクテイカーだと思うんですよね。普通国家総合職と長期留学並行する(なおかつその時英語力ゼロ試験勉強ゼロ)ことを普通決断できないと思うんです。でもそれが理論上不可能でないならまずはやってみる、そういう心意気はずっと持っていて、リスクを取るのは得意です。あとあれか、大学も普通はやめない。でもギャンブルは苦手です。

去年のいつだったか、グローバルの会議がありまして、ちょっとばかし英語ができる私は雑用係兼議事録係で参加してたんですね。2日間にわたる会議の後は飲めや歌えの宴会をしていたのですが、日本人は日本人で固まってるんです。

参加してる人たちは海外の偉い人ばかりで、一介のヒラ職員である私がそこに飛び込むのはなかなか度胸が要りましたが、2次会ならいいだろと一人で突っ込みました。英語そこまでできないのに。なかなかキツい時間を過ごしたのは事実でしたが、日本でも気軽に話せないようなレベルの方々とフランクに話せたのは良い経験でした。

まあ失敗もちょいちょいしますが、そこは次の得意なことがカバーするので大ケガしたことはないかなと思います。

組織や個人の利害関係を俯瞰できる

これのお陰で生きているといっても過言ではないですね。目の前の個人は、所属している組織は、また異動先の組織は何を考えて何を求めているのか。その辺りの嗅覚が多分人より冴えています。必要とされる情報収集も怠りません。結果としていい感じの関係を築くことができます。まああちらを立てればこちらが立たずで敵も多い自覚はしてますが、それも考慮したうえで現状の最善手を考えることができます。

今度異動になるのですが、それも色々と根回ししつつ異動先のニーズをつかみながらやってるので割とスムースでした。上記リスクも色々考えてやってるので、失敗した時のリカバリーも考えてやってます。そのため失敗してもダメージは最小限です。

俯瞰するためには情報量が必要ですし、常に気を配る必要もあります。この辺も頑張れば可能ですが、おそらくみんながやらないレベルでやってます。古い共有フォルダ見て昔の上長がどのチームのどのポジションで誰と働いていたのか、この組織のリーダーはどういった経歴を歩んできたのかを探ったりします。また雑談の中で周囲の人はどういう人から好かれていてどういう人から嫌われているのか、力関係はどうなっているのか、どんなプロジェクトに関わっているのか、どういう得意分野と苦手分野があるのかなどの情報を集めます。また上長たちの予定をつなぎ合わせて、ヒラには明かされていない会議やプロジェクトについてもできる限り知るようにします。すべては立ち回り方を考えるためです。

はったりをきかせられるし何とかできる

最後にもってきましたが、これが最大の得意技かもしれません。ある出来事がきっかけで緊張の神経が焼き切れたので、とにかくはったりをきかすのが上手くなりました。初めて関わる人にどう思わせるか、面接やプレゼンの時にどう印象付けるか、その辺で実力の2倍くらいは出せているのではないでしょうか。大学行っているときの種々の奨学金しかり、就活時の面接しかり、入社後の仕事獲得しかり、すべてこれで何とかしてます。会計士的に言えば、のれんを計上させるのが上手という感じです。とにかくやらせてもらうチャンスがないと実力があってもしょうがないので、そのチャンスを掴みにいくのに半生をかけてきました。そうでなければ行き止まりな人生だったのもありますが。

今までで一番この特技が私を救った場面は留学時のインターンシップの面接です。現地学生と同じ立場で(つまり日本人だからという下駄は履かせてもらえず)、しかも単位付きのかなり厳しい設定でした。しかも通らないと奨学金200万を返還しないといけないという、それはもう地獄のようなシチュエーション。私はこの時の面接をよーく覚えています。まず1回目は学部長面接。ここを通らないとそもそも履修が許可されません。想定問答集を作りつつ、後は上記2つの特技も絡めつつ自分がいかに留学先の看板を背負っても安心な学生かを話しました。かくして無事通過した私は2ndステージに進みます。次はインターン先で許可をもらう必要があるのです。私は2つ(州政府の某部門と官民共同運営のシンクタンク)を受験し、両方ともオファーをもらうことに成功しました。

面接ではこんなことを聞かれました。

「この部門では環境問題についての仕事をしているが、貴方はそういった問題についてのバックグラウンドはあるか」

「もしインターンすることになったら社会福祉の調査のサポートをしてもらうが、統計学労働経済学の知識はあるか」

私は環境問題について特段知見が深いわけでも、労働経済学を学んだ経験があるわけでもありません。しかしこういう質問に対してそれっぽいエビデンスを提示しながら回答するのは得意でして。

「環境については非常に関心があります。例えば日本での公害問題を学習し、経済の発展と環境破壊が結びついてしまう状況を知りました。そのためそれをどう両立するかについてゼミで話し合ったり発表したりしました」

→ウソはついていません。中学校の社会科で4大公害については学びましたし、授業で発言したこともあります。私はin universityとは言っていません。

統計学は大学で学んでいます。留学先の大学でも大学院の講義を履修しています。労働経済学についてもマクロ経済学で失業率やインフレ率について学習し、成績はAを取っています」

→これもウソはついていません。面接時に講義を履修していたのは事実です。結局Aを取っていますがこの時点で単位が取れているわけではないことを言ってないだけです。失業率やインフレ率も教科書に書いてあって試験で出たことは事実です。今覚えているかについては言及していません。

そんなこんなでオファーをもらい、結局シンクタンクインターンすることになり、無事奨学金が給付されたのでした。オファー後の安心感と言ったらもうなかなか経験できるものではないです。

打席に立ってしまえば後は根性で食らいつくだけです。死ぬ気で頑張れば何とかなるものです。不思議なことに何とかならないことはおそらく打席にすら立ててないので、頑張れば何とかなるんですね。あがいて生き残る力も他の人よりありそうです。

まとめ

得意なこと3選でした。振り返ると綱渡り人生よう生きてこれたなあと思いました。最近色々と辛いですが、特技活かして前向きにやっていきたいですね。蛇足ですが文章書いたり何かを説明するのも得意かもですね。コロナの影響で繁忙期も長くなりそうですが、体調気を付けて頑張りたいです。