人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

JAXAのロケット報道について思ったこと

先月試みたものの、途中で断念したJAXAのロケット打ち上げが昨日再度行われ、今回はまた違う原因で失敗に終わったとのこと。

www.nikkei.com

これからの宇宙開発において日本の技術を高めていくことが必要とかいう政治的理由を抜きにしても、私は宇宙が大好きなので、こういう取り組みはワクワクします。

一方で、各社の報道を見ていると「失敗」という言葉が強調されている気がしました。満を持しての打ち上げということで期待度の高さの裏返しとも感じ取れますが、今後の宇宙開発に課題、といったネガティブなトーンでの報道が目立っていた印象です。

国の事業としてやっているわけで、そこには一定公金も含まれていることや、今までの成功率の高さから報道がネガティブになるのは仕方のないことかもしれません。

しかし、こうした新しい取り組みに対して失敗したことを強めのメッセージとして報道するのは保守的すぎるきらいがあると思います。

ベンチャー企業にいたことがある経験からくるものかもしれませんが、新規の取り組みなんて失敗してナンボというか、失敗からどれだけ学んで次につなげていくかということに重点が置かれるべきだと感じます。

宇宙開発の技術は将来的に必要となるとはいえ、今今で必要な投資ではありません。日本経済を考えると目先の経済政策に注力すべきだと考える人々も一定数いそうな気がします。この状況下で失敗だ今後に悪影響だといったニュアンスの報道は、こうした将来への種まき投資をシュリンクさせる要素になりえるのではないかと危惧しています。

打ち上げが上手くいかなかったという事実は変わらないですが、それを伝える姿勢がもっとポジティブであれば良いのにと思う次第です。