人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

グループディスカッション攻略法(3)

さて今回もGDの攻略法について書いていきます。細切れになってしまい申し訳ありません。前回前々回の記事はこちらを参照してください。

GD中の立ち振る舞い(cont.)

開始10分~30分くらいにすること

GDは議論の枠組み作りができれば結構スムースに進むと思います。決めた方向性で議論を進めていきましょう。

いわゆるクラッシャーへの対策

参加者がとんでもなく賢くて、議論がサクサク進めば何の問題もないのですが、そういうわけにもいきません。たまーに議論を崩壊させる参加者の方がいらっしゃるので、しっかり防衛策を練る必要があります。

例えば目立たないと切られる病に罹っている方は、とにかく意見を言いまくるという行動をとる可能性があります。また、精緻な議論をしないと切られる病の罹患者は、細かいところまで話そうとします。どちらも議論の上で重要なことなのですが、行き過ぎると議論が発散したり、逆に広がりがなくなったりしてしまいます。このような方々への対応は、協調性を示すチャンスだと思いましょう。

困っているからといって、その人と真っ向から対立するのは一般的に好まれません。対人能力の低さをさらけ出してしまうことにもつながります。ではどうすればいいのか。例えば意見を言いまくる人に対しては、

「確かにそういう見方もありますね! でも今は〇〇についての議論なので、この議論を深めていきませんか?」

「その考えはありませんでした。こちらに書いておきますね」

そんな感じで軽く流して議論の脱線を防ぎましょう。

意見を言わない人への対策

たまにGDなのにも関わらず、意見をまったく言わない人っているんですよね。こういう方を無視して議論を進めることもあまりお勧めしません。全員での合意形成が取れていないという評価を頂くことにもなりかねません。

こういった方に意見をおっしゃってもらうためには、こちらから何かを問いかけるのが有効です。ですが、議論中に黙ってしまう方へ「〇〇について△さんはどう思いますか」と言ったところで沈黙が流れるのが関の山です。

こういう時には尋ね方を工夫しましょう。例えば〇〇について議論している時に、

「〇〇は××と言う理由で他より優れていると思うのですが、△さんはどう思いますか」

のように、なるだけ質問をクローズに近づけることが重要です。もしくは、

「今までの議論で〇〇は××であることが分かってきたかなと思います。△さんもそうお考えですか」

のように、議論の要約をすることで質問に答えやすくなります。全員が議論に参加することは、特にファシリテーター役の責任になるため、意識しておいた方が良いかと思います。

適切に構造化を進めよう

まあここまでがイレギュラーへの対応なわけですが、現実的にボトルネックの特定とかをどのように進めるかという話が出てきます。この辺もGD対策の記事で多数書かれているので、ここでは軽く解説するに留めます。例えば売上向上策などでは、フェルミ推定の後ドライバーの特定ということになりますが、時間の限られたGDにおいてはある程度問題をシンプルに構造化することが重要です。定義や前提を共有しているため、そこから因果関係の整理や仮説形成を進めていきましょう。

打ち手の考察・効果の推定は何らかの軸で進めるとすっきり

ここまで来たら終わりが近いです。あとはどんな手を打つかということを議論すればおっけーです。構造化ががっちりしていれば、打ち手はサクッと出てきます。奇抜なアイデアが出るのに越したことはないですが、少なくとも私はそういうアイデア力に頼れないので、堅実にいくことをお勧めします。この時注意すべきなのは、打ち手の優先順位を何らかの軸をもって決定していくことです。これは初めに決めた目標などにもよりますが、基本的には時間とインパクト、コストなどを考慮していくと良いと思います。

例えば時間とインパクトを考えるとして、時間短×インパクト小の打ち手にまず着手し現状を少しでも改善するだとか、目標に応じて優先順位を変えましょう。

申し訳ありませんがもう一記事だけお付き合いください。