グループディスカッション攻略法(4)
長々と書きましたが、今回で終わりです。過去の記事はこちらです。
GD中の立ち振る舞い(cont.)
開始30分~終了時くらいにすること
順調に進んでいれば、ホワイトボードもしくは紙に書かれた内容はざっくりこんなことになっているはずです。
- 議論の前提と定義(目的・目標・言葉の意味など)
- 現状分析(ややブレスト気味でも良い)
- 構造化された課題(因数分解されているとか因果関係が整理されているとか)
- 何らかの軸で整理された打ち手
最後にしなければいけないことは、議論のまとめです。基本的には書いていった内容を皆で共有して、手落ちがないか確認します。ここで重視すべきは全員での合意形成です。しっかり議論をしていれば、全員が納得しているはずです。それを面接官に明示することが大事です。ここで加えられた意見も議論の一部として紙に書いておくのですが、ここまで来ると仔細に議論することができないため、あくまでこういう意見も出たという形になります。あまりこうしたことのないようにしていきたいです。
GD後の立ち振る舞い
GD後はかなりの割合で議論内容の発表が求められます。そしてたまーに議論の感想などを求められることもあります。そちらについて書いていきます。
発表(発表者の場合)
発表というと身構えてしまう方もいらっしゃると思いますが、ここでの発表は前のパートで確認した議論内容を話すだけです。ここで注意すべきことは、結論ファーストになるよう構造を変えて話すことです。GD中は現状分析→打ち手という流れになっていますが、発表時はまず提示された課題に直接答えるようにしましょう。「〇〇の売上向上策は何か」と訊かれたら、「今回は〇〇の売上向上策について議論しました。結果、××という打ち手が最も有効だという結論に至りました。まず議論の前提として…」みたいな形にするのが自然でしょう。大体1~5分でまとめなければならないため、細かいところはすっ飛ばして大事なところをまとめていきましょう。
そして時間の9割くらいで発表を終えて、「何か付け足すところはありますか?」などと他の学生に振っても良いかもしれません。発表も独断で進めてませんという感じを伝えられるかもです。
発表(発表者以外の場合)
暇だーやったーと喜んではいません。しっかり発表者の話を聴いておきましょう。次の感想タイムで発表について言及することもできるようにするのが肝要です。
感想タイム・フィードバックタイム
ここではPDCAサイクルのCができるかを見られています。今回の議論を振り返ってどう感じたのか、良かった点と改善点を感想に入れ込みましょう。時間も30秒から1分程度が普通なので、「今回の議論で良かった点は〇〇で、ここでの議論が結論を良いものにできたと思います。一方で改善点は××だと感じます。時間の制限もある中ですが、もう少し深められれば結論がより具体的になったと思います」みたいな感じですかね。
また他の学生のファインプレーを褒めることや自身の至らなかった点を述べることも、議論を客観視できている証拠になるでしょう。
とっても長くなりましたが、GDの記事は以上になります。お読みになってくださった方々に感謝です。GDは練習が重要ですので、是非様々な場面で練習して経験を積んでいって頂ければと思います。