人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

隣のあいつが凄いことは、あなたがダメなことを意味しない

こんにちは。新年度も始まり、花粉が猛威を振るっていますが皆さんお元気でしょうか。私も無事大学を卒業して、所属上は社会人となりました。というのも、特に研修やお仕事をしているわけではなく、会計士試験の勉強をしているだけなので、まったく実感がわいていないのが現状だったりします。まあこの話はおいおい記事にしたいと思います。

さて、よく他人と自分を比べて落ち込むなんてことをした経験が、皆さん一度くらいはあるのではないでしょうか。私はたくさんあります。周りは優秀なのに比べて、自分はどんなに無能で取るに足らない存在なのだろうと、よく感じます。この記事を書いている今この瞬間も、そう思っています。というわけで、今回は他人との比較について考えてみます。

他人と自分を比較してしまう人、しない人

まずざっくり大きく2つに区切ると、世の中には他人を気にして比較してしまう人と気にしない人に分かれます。この違いはどこから生じるのでしょうか。私はその人の置いている目線が関係しているのではないかと思います。

他人と比べてしまう人の目線:可視的なもの

他人と比較できるものは目に見えるものです。例えば年収とか、試験の合否とか、まあふわっとしていますが人望とか、そういう要素が比較対象になり得ます。俺も頑張ってるのにあいつの方が成績が上だ、みたいなことってよくありますよね。他人と比較してしまう人は、比較できるものに意識を置いているから比較してしまうのだと思います。

他人と比べない人の視点:見えないもの

では他人と比較しない人は何を見ているのでしょうか。おそらく目に見えない何かなはずです。例えば目的やそれを行う意味、などでしょうか。こうしたものは外に現れにくく、一概にどちらが優れているとかそういう基準もありません(まあ人に迷惑をかけるとかだと別かもしれませんが)。何か目的なのか、やりたいことなのかに意識を置くと、他人と比べることをしなくて済むかもしれません。

具体例:模擬試験

ちょっとわかりづらいので卑近な例で考えてみることにしましょう。皆さんも一度は受けたことがあるでしょう、受験のための模試を題材として取り上げます。ああいう模試って学内順位とかも出るタイプもあって、結構露骨にクラス内での順位とかわかるんですよね。もちろんそうではないものもありますが、今回はそんな模試を受けた人たちの受け止め方を考えます。

他人と比べるAさん「うわ、模試の成績悪すぎ。なんでクラスのあいつより順位下なんだよ。絶対あいつより勉強してるのに」

他人と比べないBさん「模試の成績悪いなあ。クラスのあいつより順位下だ。でも模試を受ける目的は志望校の合格に近づくためだから、弱点を探せたな」

書いてて適切な具体例か怪しく思えてきましたが、Aさんはよくある他人と比較するタイプの人だと思います。高校時代の私がモデルです。それに対してBさんは、模試を受けた目的にフォーカスしているため、あまり他人と比較せずにいられています。

しかし、Bさんも受験に失敗したら合格した人と比較して落ち込んでしまうかもしれません。それは合格を目標にしてきたのだから当然です。では受験に合格するのは何のためなのでしょうか。そこに視点をもっていければ、人と比べずに済みそうです。

目的の自覚

このように考えると、私たちの目に見える(=人と比較しがちな)ものは、その人のしたい何かに繋がっていると考えることもできそうです。勉強して良い成績を出す目的は志望校に入るため、志望校に入る目的はそこで〇〇するため、〇〇する目的は××するため……というようにずっと続いていきます。他人と比べずにいられる人は、自分にしっかりと向き合った結果、その目的が比べる必要のないところまで到達しているのかもしれません。そんな先のことは考えられないというのもごもっともですが、あくまで暫定的でいいのではないかと思います。模試の時は志望校に入るためと思っておけばよいし、受験失敗の時は大学に入る目的を考えればよいと思います。

今回なんでこんなことを考えたのかというと、昔記事にした自分要らないんじゃないか思考が強まったのもありますが、入社式で聴いたお話が示唆的だったからです。まずは一つの専門性を磨きなさい。そうすることでチームで複雑な課題の解決に貢献できる、まあそんな話でした。私はこれを聴いて、なるほど全部一人でやる必要はないのかと当たり前のことに気付きました。世の中複雑化してきているので、一つの分野を勉強するのにそれなりに時間がかかります。そうであるならば、隣りのあいつと違う強みを持つことで、シナジー効果を用いてチームで達成できることを増やした方が得策です。これはある能力を持つことは問題解決につながるからだという視点をもつことで出てくるアイデアかと思います。隣りのあいつがいかに優秀であろうと、自分はチームに貢献するために専門性を磨いていけばいいのだと、お話を聴いていて感じました。

うーん、なんか網羅性の足りない感じにはなっているけれど、今日書きたいことはこれくらいです。私自身がどうしても自尊感情を高く持てないというか、自分要らないんじゃないかと思ってしまう節があるため、自分の存在価値を少しでもポジティブに考えられるようにしていきたいですね。