人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

パネルマジック

3月1日ですね。本日就職活動が公に解禁となりました。就職活動中の皆さまもそうでない皆さまもこんにちは。

今回は履歴書の話でもしたいと思います。誰でも一枚は書いたことのあるあの書類です。近年はインターネット全盛の時代。電子データを送れば終わりという融通の利く企業もありますが、ほとんどの企業は未だ手書き履歴書を提出するように言われます。私も先日初めて履歴書を書きまして、和暦を使うだとか貴社規定に従いますだとか、そういうルールを勉強しました。

就活生にとっては企業との初めてのコンタクトとなる書類になるため、手書きであればできるだけ字がきれいな印象の良いものを提出したくなります。そこに目をつけたのが写真業界です。就活生用の雑誌を見て頂ければわかると思いますが、証明写真を撮ってくれるスタジオがたくさん広告を出しています。曰く、証明写真で好感度アップ!とかきれいに修正!など。このようなうたい文句が並んでいて、お値段が大体諭吉くらいします。なかなか良いビジネスだなあと感心しました。

まあ感覚的に美男美女の方が印象良いような気がしますが、あの手この手できれいに撮った写真は証明写真たりえるのかがやや疑問ではあります。よく写真と現物が違うことを俗にパネルマジックといったりしますが、それに近いことが"証明"写真で起こってしまうことが興味深いです。

ちなみに私は某カメラ専門店で撮ってもらいました。最近はデータで証明写真を提出することも多いため、画像データの入ったCDをもらえるサービスがついていたため選びました。お値段は野口2枚くらい。お安い。

話は変わりますが、留学中もインターンシップなどの応募に際し、履歴書などを作成しました。ここで興味深かったのが、すべて自分のフォーマットで作成することと、生年月日や写真を挿入しないということです。前者はともかく、後者は年齢や人種などで差別をしないためということを伺いました。日本ではこうした情報は基本情報として履歴書に記入します。このように相手に先入観を与えてしまう材料が履歴書に使われるからこそ、きれいに撮ろう証明写真というビジネスも生まれるんだなあと思います。

個人的には、清潔感など常識的なところを外していなければ、証明写真で落選ということは無いんじゃないかと思います。履歴書で落とされる人の大部分は学歴フィルターの類でしょう。なんといっても面接で直接対面するわけで、そこで素のルックスは見られてしまうわけですから、そんなに気にすることもないんじゃないのかなと思います。もちろんルックスが大事な業界では、学生時代頑張ったことと同じくらい力を入れるポイントかもしれませんね。