人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

試験後にすべきこと

この間の日曜日に国家総合職の一次試験がありました。受験された皆さまは大変にお疲れ様でした。前回試験前にすべきことについて言及しましたが、せっかくなので試験後にすべきことについても書こうと思います。ここで対象としているのは、まだ二次試験などが残っている方々です。

まずすべきこと

簡単です。身体的・精神的疲労を取ることです。公務員試験、特に国家総合職などの難関試験では、試験時間が異常に長いです。午前中4時間・午後3時間半とか正気の沙汰じゃありません。人間の集中力は、諸説ありますが、個人的にせいぜい60~90分が限界だと思います。そんな生き物である人間が、4時間なり3時間半なり、ぶっ続けで集中するとどうなるか。もう疲労困憊です。身体的に貴方の身体は酷使されています。また多くの人にとって人生がかかった勝負なので、精神的な疲労も相当なものでしょう。

もちろん今後の試験を見据えて勉強しなければならないということはよくわかります。しかし、はやる気持ちを抑えてまず疲労の回復を優先した方が今後良いと思います。国家総合職を例に挙げれば、二次試験まで1ヶ月弱、面接も含めたら1ヶ月強の時間を戦わなければなりません。そんな長丁場の戦いを勝ち抜くために、試験後はゆっくり休んで疲労を回復させることを勧めます。

試験結果は忘れよう

国家総合職では一次試験の解答は次の日に発表されます。多くの、というかほとんどすべての受験生は自己採点をして一次試験の出来栄えを測ると思います。ここで受験生は3つのパターンに分かれます。

  1. 高得点をたたき出し一次通過は確定的
  2. 点数がボーダー上でどっちに転んでもおかしくない
  3. ちょっと一次通過は困難かもしれない

まず1に該当する方、おめでとうございます。一次の結果は気にせず二次試験への準備をしましょう。次に3に該当する方で国家総合職を諦めて他にシフトする方、もう受けない試験のことなんてさっさと忘れて他に集中しましょう。

さて、ここまでは良いのですが、問題は2の方と、3のうち諦めずに挑戦する方です。おそらく最も一次試験の結果を引きずってしまうと思います。その気持ちはよくわかります。一次合格発表まで気が気ではないですよね。

しかし、不安にさいなまれながらの勉強は明らかに効率が悪いです。もう終わってしまったことなので、一次試験なんてなかったことにしてしまいましょう。考えた結果何かが変わるならば、大いに考えることをお勧めします。しかし、一次試験の結果がどうであろうと、おそらく受験生は二次試験の勉強をする道を選びます。ならば考えるだけ時間がもったいないです。自分が取れなかったんだから、他の受験生も取れていないと割り切って二次の準備をしましょう。

結局一次の出来栄えがどんな点数だったとしても、国家総合職の合格のためには二次の勉強をするのが最適解になります。そのため、実質的な自己採点の必要性としては、ほかの試験を併願している人が受験を続行するか否かを決める以外にないと思います。そうは言っても自分の点数は気になると思うので、自己採点をすることそれ自体は問題ではありません。良かろうが悪かろうが、3秒で切り替えることが重要です。

余裕があれば業務説明会に参加してみよう

いくつかの官庁では、一次試験後の業務説明会の機会を提供しています。もちろん勉強が優先ですが、試験は長丁場。受験生の中には一次試験でやる気が燃え尽きてしまった方もいるかもしれません。こうした時は業務説明会に参加してみるのも良いかもしれません。試験へのモチベーションを取り戻し、何のために試験を受けているのかを思い出す、そのために志望省庁の話を聴きにいくのは効果的だと思います。

3大試験のうち、国家総合職だけは資格でも何でもありません。司法試験や公認会計士試験は資格として有効です。しかし国家総合職は単なる官庁訪問へのパスポートです。試験に受かることは何かを獲得したことを意味しません。私たちはその先にあるものを目指して勉強をします。業務説明会に行くことで、そうした初心を思い出せると思います。

 

私なりに試験後にすべきことについてまとめました。二次試験などが控えている方はラストスパート頑張ってくださいね。