人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

定期更新停止のお知らせ

こんにちは。

別に誰に言われたわけでもありませんが、このブログは開始より毎日更新をしておりました。しかし帰国に伴って本格的に進路を決定する戦いに身を投じなければいけなくなります。少々記事を書く時間が取れなくなるため、ブログの更新を不定期更新にしていきたいと思います。特に国家総合職の対策については書きたいことの25%も書いていないため、時間ができたら補足していきたいと思っています。少なくとも8月下旬までは定期更新ができないと思いますが、今後は大学院入試(経済学研究科)についての対策や好きなものについて紹介するカテゴリなども増やそうかなと思っております。

更新するとすれば、おそらく備忘録の意味も込めて時事問題や社会問題についてになるかなと思います。ご愛顧してくださっている皆さまには申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

留学の総括

まだ日本についてはいませんが、一応留学は終了しました。備忘録的にこれまでの生活をまとめてみたいと思います。

渡航前:そもそも留学なんか行きたくなかった

私は給付の奨学金を頂き交換留学をするという、ここだけ切り取るとめっちゃ海外に行きたい人のように聞こえます。しかしながら、私は超内向きな人間で、海外に長期滞在なんかまったくしたくありませんでした。8月下旬にはこちらに来たのですが、その準備も嫌々してましたし、本当に行きたくないと思っていました。成田空港に着いてもその思いは消えませんでしたが、まさか行かないわけにもいかないので、無理やり飛行機に乗り込みました。

Fall semester:帰りたさの極み

無事留学先に到着し、アメリカに住み始めました。着いた当初はインターネットの契約や銀行口座の開設、奨学金に必要な書類などなど、様々なことをしなければなりませんでした。忙しかったため、幸か不幸か何も考えずにすみました。しかし、セメスターが始まって緊張感が薄れると、途端に帰りたいという思いが爆発しました。私は家族が大好きで、日本では実家にいました。家族と一緒にいられないのがとても寂しいなと感じたのに加え、英語がなかなか通じずにフラストレーションも溜まっていました。また、奨学金の関係でインターンシップをしなければいけなかったのですが、まだインターン先も不透明で不安ばかりが募っていました。いっそ一時帰国をしてやろうかとも思いましたが、お金もかかりますし十何時間も飛行機に乗るのが辛すぎるので断念しました。大学の勉強は考えていたよりも余裕で、時間のゆとりも多くありました。その点は日本より楽をできました。

時間に余裕があったので、自分のやりたいことは何なのか考えることもできました。公務員試験に合格していたものの、本当に公務員になりたいのかまだ自分の中で答えが出ていませんでした。しかしアメリカでの経験も踏まえ、公務員になって日本の発展に貢献したいという思いが強くなりました。その一方で、こちらで研究をしている日本人の皆さんと交流する中で、研究の道にも俄然興味が湧いてきました。結局日本で考えていた進路の両方の思いが強くなるという状態になりました。

Winter break:アルバイトと市内観光

冬休みはアルバイトと観光に時間を割きました。アルバイトは語学学校でライティングの添削などの仕事をしていました。そこそこ英語が使えると仕事が増えるんだなあと実感しました。能力が高いとその分労働条件や環境が良くなると実感した次第です。また生活を通じてお金のありがたみを一層感じていたので、働くことの意味についても深めることができました。そして父親への尊敬が増しました。帰国したら親孝行しようと思っています。

また、この時期にインターン先も決定しました。奨学金の要求事項を満たしたため、お金が間違いなく受け取れるようになりました。1つ不安の種が減ったことになります。この時期になると、そんなに帰りたいとは思わなくなりました。生活にも慣れましたし、不確定要素が少しずつ減っていったからだと思います。それでも一週間に一回くらいとても不安になり帰りたいと思う発作のようなものは結局改善しませんでした。

Spring semester:講義とかやりつつ帰国後のことも

こないだまで春学期でしたが、ほかの期間と違って特に書くことがありません。淡々とインターンと講義をこなしていました。もちろんインターンではアメリカ式の働き方を体験することができましたし、講義では英語ができない悔しさを学ぶことはできました。しかし、まあ淡々とこなした印象が強いですね。秋学期に比べて発表する機会が多かったため、英語力がゴミレベルなことを痛感することが多かったように思います。それでもくじけずにやっていく図太さを得ることができたかなと。

他方で、帰国も近づいてきたため、帰国後のことも意識した生活をしていました。官庁訪問に向けての省庁の説明会の把握や自己分析、大学院入試に向けての統計学の独習などをしていました。しかし、私の悪い癖なのですが、なかなか本腰を入れることができませんでした。どこか適当になってしまいました。まあ日本に帰ったらだらけることもできないので、今のうちに怠惰の前借りをしているんだと思うようにしています。

まとめ

この1年弱様々なことがありました。もともと国家公務員試験との兼ね合いで留学に行くこと自体に悩んでいました。結局3年次で試験に最終合格し交換留学するという理想的な道を歩むことができましたが、多くの業務説明会のチャンスを棒に振るという、就職だけみれば不利な選択だったのかなとも思います。

しかし、この留学は「有意義」でした。決して「楽しかった」だとかそういうポジティブな感情はありません。留学それ自体は99%がしんどいことでしたし、楽しかったことのほとんどは観光旅行で体験できたことです。留学していたからこそ経験できた楽しかったことなんて本当にわずかです。でも有意義でした。語学力はもちろん、不確実なことに対しての考え方や助けのない状態での行動力など、多くのことを学ぶことができました。よく自分が変わった、という感想を抱く留学生もいると思いますが、私は変わったというより深まったというような表現がしっくりきます。自分の軸や芯の部分を自覚できたと思います。総合的に見て留学は「有意義」でした。

これから進路を決めなくてはいけませんが、正直日本語が通じる時点で留学より易しく感じます。ベストを尽くしていきたいと思います。

 

本の感想『差別感情の哲学』

今日は中島義道著『差別感情の哲学』の感想でも書こうかなと思います。今年読んでおこうと思った本で、例によってKindleで購入しました。話はそれますが、Kindleとクレジットカードの組み合わせは危険です。本が際限なく買えてしまいます。

差別感情の哲学 (講談社学術文庫)

差別感情の哲学 (講談社学術文庫)

 

 さて、この本は哲学書にあたると思います。他の本より少々難解かもしれません。しかし、ニーチェとかよりは普通に読みやすいです。タイトルにもある通り、この本のトピックは人の抱く差別感情です。他人に対する否定的感情を、不快・嫌悪・軽蔑・恐怖の4つに分類し、それぞれの感情が想起される理由を解説しています。この4つの感情の違いがわからない人は読んでみると新たな発見があるかもしれません。

そして、著者はこうした他人に対する否定的感情と同様に、自分自身に対する肯定的感情も、差別感情を想起させる動因となると主張しています。例えばコミュニティへの帰属意識、家族愛や郷土愛はそれに該当しない人々を知らずに傷つけています。そしてこうした感情は世間に広く受け入れられているため、人々はその差別に対して非常に鈍感になっています。障害者差別など「公認された被差別者」への差別には怒りを表明するにもかかわらず、このような形式の差別には鈍感な人があまたいると、著者は指摘しています。このように一見差別感情の原因とは思えない肯定的な感情も、差別につながることがあります。

こうした自身に湧き起こる差別感情とどう対峙すればいいのかという疑問に関して、著者は自己批判精神と繊細な精神を挙げています。まず自分自身が差別している瞬間を知覚し認めることが必要です。思考停止して自分は差別なんかしていないと思いこもうとするのを、著者は自己欺瞞と呼んでいます。自分の感受性や信念への誠実性に背を向けず、内面のごまかしや怠惰と戦い続けることが必要です。

この本を読んで私も目が覚める思いでした。自分に肯定的な感情ですら差別感情を生み出すというのは今まで考えたこともありませんでした。夏目漱石の『こころ』の一節に、精神的に向上心のない者はばかだという台詞がありますが、向上心のある者はないものを差別し軽蔑します。自分にもそういうところがあるのではないかと感じます。こういう本を読むと自分の生活や考え方が揺さぶられます。少し重たいかもしれませんが、読んでみると新しい発見があるんじゃないかなと思います。

 

何かが不安

留学生活もあと数日となりまして、最近何かとバタバタした日々が続いております。転出届を出したり、成績証明書を取得したり、他には部屋の片づけをしたりお土産を買ったりなど色々です。

こうしてひとつの生活が終わるにつけ、自分の中で何かもやもやとした不安のようなものを感じています。何が不安なのか自分でもよくわかりません。感覚的には、何か重大な手落ちがあるのではないか、モノに限らず何か忘れていること・やり残したことがあるのではないかといった不安です。家を出た後カギをかけたかどうか不安になるような状態が一番近いかもしれません。

私は非常に悲観的で心配性なので、こうした感覚に見舞われることは少なくありません。しかし今回は不安が非常に大きく、さてどうしたもんかと考えております。もうすでにインターネット契約は解除しているため、特に暇をつぶすこともできません。(この記事も近所のカフェよりお送りしております。)

まあ数日間耐えればよいだけなのですが、それでも少し辛いなあと感じています。こういう不安の原因は何なのでしょうか。そして解消するためにはどうすればよいのでしょうか。留学来てからずっとですが、熟睡できていないのも原因なんですかね。

ともあれ日本に帰国したら色々と肩の荷が下りると思うので、さっさか帰りたいですね。

Transfer service? What do you mean?

はい、くだらない日常第3弾です。正味講義とかがなくなってしまったため、書くこともなくなってきています。国家総合職の対策について書いても良いのですが、少々資料が不足しておりまして、日本に帰国しないと書けないんですよね。参考書の名前とか失念してしまいまして。

さてさて今回も私の英語力がひどいことが明るみになりまして。日本に帰国するということで、郵便局に転居届みたいなものを提出しに行きました。徒歩10分くらいで郵便局に到着し、私の番がきました。担当してくれたのは頭頂が輝く優しそうなおっちゃんでした。

私「I will go back to Japan, so I wanna use the transfer service.」

おっちゃん「...Sorry, please say again?」

私「I want to use the transfer service because I will move out and go back to Japan.」

おっちゃん「...You mean you want us to forward your letter?」

私「...Yes」

転送サービスってtransfer serviceじゃなくてforward serviceって言うんですね。まあ確かに言われてみればその通りなんですが、何故かtransferという単語しか頭に浮かびませんでした。ええ、アメリカに一年弱いたところでこんなもんです。こんなごみのような英語力でも生きていけますし最終的にはコミュニケーションがとれます。

そんなこんなで転送届をもらったのですが、完全に国内用でちょっと困りました。アメリカの住所って基本的にstreetとかavenue, apartment number, city, state, zipなので、日本のそれとは書き方が大きく違うんですね。なので今回は無理矢理日本の住所を書きました。特にzip codeは、アメリカ5桁日本は7桁なので、完全に用紙からはみ出しました。一応その場でチェックしてもらいましたが、きちんと受理されたので大丈夫でしょう。そう信じたいですね。

お酒を飲みながら適当に話すと楽しいよね

前回に引き続いてくだらない日常のお話です。

今日は台湾の友達2人と飯食って飲んできました。私が帰国するということで、仲のいい友人たちはこのようなお別れ会を開いてくれます。ありがたいことです。

基本的にくだらない話をしながらお酒を飲みます。例えばアニメの話とかは鉄板です。私はそんなにアニメを見ないのですが、外国の方はアニメを良くみているようで、Do you know XX ?とよく訊かれます。大体知らないアニメで申し訳なくなります。彼らのほとんどは、日本人であればアニメに詳しいと思っているようです。大体fate艦これについて尋ねられるので、留学する人は見ておくとよいかもしれません。ちなみに私は両方知りません。あとガンダムエヴァンゲリオン辺りも外しませんね。もちろんワンピースなどには負けますが、割とよく知られています。

他の話題といえば英語について。お互いノンネイティブなので、現地の英語事情を話すと割と盛り上がります。日本人の英語力について話すと彼らはぶったまげるので、相当やばいみたいですね。台湾は台湾で、入学するたびにアルファベットから始まるのは何とかなんねえのかだとか、外国人に教わらんと英語ができるようにはならないだとか、結構似たような環境らしいです。まあ話している彼らは非常に流暢に英語を話すので、なかなか面白い構図だなあと思いました。

また日本の観光地についての話もよく出てきます。アジア人にとって日本は地理的に近いため、話題に挙がりやすいのでしょうか。大体東京・京都・北海道辺りの話題が多く出てきます。東京ならともかく、京都や北海道についてはそんなに知識があるわけではないため、回答に窮する質問も多いです。こんな時便利なのがgoogle画像検索。言葉に隔たりがあっても画像に隔たりはないため、上手く使うことで会話を進めることができます。

彼らのうち1人は彼女さんと日本に来るらしいので、日本での再会を確認して別れました。日本に興味を持ってくれるのは嬉しいですね。

BBQの話

少し前に、アメリカには薄切り肉がほとんどないって話をしたような気がします。ではどういう肉が売っているのかといえば、分厚いかたまり肉になります。こういう肉はグリルで調理するので、私は購入する機会も食べる機会もありませんでした。しかし帰国前になってようやく食べるタイミングが訪れました。

今日は知り合いの研究者の家でBBQをしてきました。まず出てきたのがすっごい大きなグリル。日本ではちょっとお目にかかれないです。そして肉やら野菜やらを焼き始めるのですが、けむりがもくもく凄いことに。普通に住宅街でやっているのですが、特に何の問題もないようで。これも日本ではなかなかありえない光景です。大体日本ではBBQといえば河原か大きな公園みたいなところでやりますよね。間違っても住宅街なんかでやったらクレームの嵐でしょう。

そしてお肉やら野菜やらをひたすら食べる食べる。ビールも飲みながら食べる食べる。家の前でやっているため、材料とかは家からすぐに持ち出すことができます。これも家でできる一つの利点ですね。日頃はろくなものを食べてないので、美味しいものが食べられてとても幸せでした。日本でもBBQやりたいなあと思いました。外でご飯を食べるというのはなぜこんなにも心動かされるのでしょうか。普段より美味しく感じますし、わくわくしますよね。これは私が子供だからでしょうか。

ともあれ、日本に帰る前にアメリカ式BBQを体験できてとてもよかったです。