人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

ゲームの感想『リングフィットアドベンチャー』

最近急に寒くなりまして、私は早くも衣替えを完了いたしました。リモートワーク続きでまさか一回も着ない夏スーツがあったことに驚いていますが、皆さまはどうお過ごしでしょうか。

さて、コロナの影響か延々と品切れになっていた表題のゲーム、リングフィットアドベンチャー。ようやく抽選に当選したので、一週間ほど遊んでみました。今回はレビューがてら感想でも書きたいと思います。本来ではここでリンクなど貼るところですが、Amazon等は転売が横行しているので公式サイトでも貼っておきますね。

www.nintendo.co.jp

ゲームとしての完成度

当ゲームは様々な運動で敵を倒していくRPGとなっております。任天堂らしくというか、全年齢が楽しく遊べるように工夫された完成度の高いゲームだなあと感じました。私は下記の点で優れたゲームだと感じます。

  1. 運動負荷が調整できる
  2. ある程度全身を使うプログラムになっている
  3. 怪我をしにくい設計となっている

さて1.の運動負荷ですが、1-30の間で運動の負荷を調整できます。私は24とかでやってますが、こちらを調整することで普段運動していない人でも気軽にゲームを楽しむことができます。日頃そこそこ運動している人でもMAX近くにすることで敵が相当固くなるので、ゲームの難易度調整としてはよくできていると思いました。

次に2.についてですが、敵を攻撃するときに運動の種類を選ぶことができるのですが、敵とエンカウントする以外にもコース内でスクワット等の運動を要求されるため、ある程度全身を使わないと先に進めない仕様となっています。こちらも全身を幅広く動かしてほしいという製作者の意図が伝わってくるので良いと思いました。

最後に3についてですが、普段運動をしない人が急に運動すると怪我をするリスクがあります。こちらはストレッチすることや正しいフォームで行うことである程度軽減できますが、このゲームは運動前後にストレッチが選択でき、また正しいフォームで行えるよう適時に音声でアドバイスが入ります。これらによって怪我のリスクがかなり軽減されるのではないでしょうか。

「運動」ゲームとしての完成度

こちらどうやら筋トレゲームとの評判が一定あるかと思いますが、日頃筋トレしている人間からすると、こちらは完全に有酸素運動ゲームです。

そもそも筋トレで筋肉を大きくするという話だと、高負荷×短時間で筋肉をオールアウト(即ち1回もできないレベルに追い込む)させていく方向になります。やり方は千差万別ですが、例えば6-8回を数セットが限界になるように負荷を調整して行うものが狭義の筋トレになります。しかしそれだとゲームが進みません。また運動負荷を調節しても一回一回の負荷が変わるわけではない(回数が変化する)ので、基本的には自重+αのメニューが主となります。これらから、このゲームは低負荷×長時間の有酸素運動がメインとなります。

一応世間一般でいう筋トレメニューも色々とあるのですが、ジム等の高負荷トレとは質が違うため、筋トレゲームとの認識で購入した私はやや肩透かしを食らった感じです。ジムで筋トレした次の日のアホみたいな筋肉痛は生じない(ので毎日できる)ところからも、有酸素運動感が強いなあと思いました。まあ日頃運動していない人たちからすると丁度良いきっかけや習慣づけにはなるかと思いますが、結局狭義の筋トレは別の機会で行う必要がありそうです。

また、このゲームが抱える根本的な矛盾として、楽にクリアしようとする、ゲーマーとしては当たり前の思考が運動をするという目標を阻害するということにあります。ゲーム内アイテムや比較的攻撃力の高い運動(≠高負荷)を選ぶことでクリアは簡単になりますが、それだと運動をする時間は短くなってしまいます。そのため、ある程度縛りプレイをしないと運動の効果が出にくいという仕組みになっています。私はゲーム内の強化アイテムを使わないなどして調整していますが、アクションゲームと違って技術で敵の攻撃をかわせるようなスタイルではないので、いつかレベルやアイテムに頼らざるを得ない時が来るんだろうなあとは思いました。

まとめ

リングフィットアドベンチャーの感想でした。万人が怪我をせず健康的な運動習慣を作れるという意味でさすが任天堂、秀作だと思います。

一方で狭義の筋トレは仕組み上できないため、有酸素運動を楽しく行えるツールとして考えるとトレーニー各位も少し触ってみて気分転換してみても良いかもです。コロナで日頃の運動が不足している人には丁度良いかなと感じます。私も暫く遊びたいです。