人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

国家総合職経済区分の試験状況

前回は国家総合職経済区分の概要についてまとめてみました。今回は試験状況について見ていきましょう。

倍率が高いということについて

リンク先の試験実施状況を見ると、平成27年度試験では2380人が申し込みし、187人が最終合格しているため、単純な倍率は12.7倍程度になっています。

http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/sougousyoku/daisotsuteido_sougou/sougou_daisotsu_kekka_27.pdf

これを見て倍率高いから無理だと思う方もいらっしゃるかもしれません。そんな不安を払しょくするため、これから2つのことに言及したいと思います。

申込者数≠実質的な受験者数

私も知ってびっくりしたのですが、国家公務員試験はタダで受けられます。センター試験が18000円とか取られるのに比べると良心的です。したがいまして、いわゆる冷やかし申し込みもそれなりにいます。また、国家総合職は、その年度の試験の中で一番最初に行われる試験です。そのため、時事問題の傾向を見ておこうと考えた他の公務員試験の受験生も申し込みをします。これらの要素によって、本気で最終合格を狙おうとするいわゆるガチ勢は、申込者に比べて少なくなります。実際私が受けた時も、結構空席が目立ちました。というわけで、実質的な倍率は見た目の倍率より低くなります。

倍率に注目してもあまり利点がない

身も蓋もありませんが、倍率は自分が受かるか否かという指標にはなりません。何倍であろうと自分が合格する側にいればいいのですから。試験は宝くじではないため、倍率の多寡がそのまま難易度に直結しません。

国家公務員総合職試験(大卒)のボーダー予想−得点計算室

リンク先で経済区分を選んで、一次試験6割、二次専門論述・政策論文6割、人物試験Cを入力して合否を見てみてください。すべての年度で合格できることがわかります。ざっくり言ってしまえば、試験問題の6割ができるだけで最終合格できてしまうのです。これが国家総合職経済区分の現実です。

倍率が高いことによる不安は払しょくできたでしょうか。合格するだけなら6割取れれば良いという事実が分かれば、多少気楽になると思います。自分の成績を考えると、7割くらい取れれば席次2桁、8割取れれば席次1桁って感じでしょうか。

何度も強調しておきますが、国家総合職は世間で言われているより簡単な試験です。もちろん然るべき準備は必要ですし、ほかの公務員試験よりは難しいですが、ちゃんと準備すれば合格できると思います。

これから各科目の対策について書いていきたいと思います。