人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

学習項目に合った勉強法(1)

実は私は英語がとても不得意です。留学しているからできると思われがちですが、あんなもんは中学レベルの英語力と勢いと根性で80%くらい何とかなります。理由は単純に単語を覚えるのが非常に苦手なのと、英語をどうしても好きになれないということにあります。

さて今回は学習項目に合った勉強法について考えたいと思います。おおよそ世の中の問題(question)は大きく3つに分けることができると考えられます。

  • 単純記憶の領域 (Memorization)
  • 背景のある記憶の領域 (Understanding)
  • 複数の事実を組み合わせた推論の領域 (Reasoning)

さてひとつひとつ考えていきましょう。まず単純記憶の領域について。これは歴史で言えば人物名が挙げられるでしょうか。私は歴史についてあまり詳しくないですが、例えば徳川家康江戸幕府を開いたという事実について考えてみましょう。この江戸幕府を開いたという事実と徳川家康という人物名は関係がありません。例えば山田桃太郎が江戸幕府を開いたという事実が真実であったとしても矛盾がありません。もしくは英単語の例も挙げられるでしょう。もちろん接頭語や接尾語があるということは理解していますが、例えばリンゴがappleである理由なんてないわけです。アルファベットが表音文字であることからみてもしょうがないことですが、もしappleという単語を忘れたら思い出すことが困難になります。これがこの領域の特徴です。意味が分からないと思うので次の背景のある記憶の領域に移ります。

この領域は、例えば基本的な化学反応の公式が当てはまるかなと思います。水素と酸素で水ができるみたいなやつです。この場合は、水素は水素であり酸素は酸素である必要があります。なぜなら水の化学式はH2Oとなっているためです。もし化学反応で酸素という正解を忘れてしまっていても、水の化学式を思い出したり助燃性のある物質を思い出そうとすることで思い出すことが可能になります。このようにこの領域に属する問題は、単純記憶とは違い、背景となる知識から解答を導き出すことが可能です。

とまあここまでは暗記という話になります。次の領域は少々性質が異なり、解答するのに推論を必要とする領域です。少し具体例を挙げるのが難しいのですが、例えば金属元素の分離のような問題や物理の応用問題が挙げられるでしょうか。これらは複数の知識から解答を組み立てていくタイプの問題になります。暗記した事実についての問題は覚えられていれば確実に点を取れますが、この領域の問題はわかっているだけでは点が取れません。適切な方法で知識を問題に適用することで初めて解くことができます。大学受験でよく使われる応用問題とかはこの辺でしょうね。

長くなったので続きはまた次回へ。