人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

国家総合職経済区分合格への戦略(人事院面接)

今年の国家総合職も2次試験の筆記が終わりました。受験された方はお疲れ様でした。今年は1次教養の数的処理が難しかったというお話を伺いました。直接問題は見ていませんが、ボーダーを見てもなかなか手ごわかったのでしょう。
さて国家総合職受験生の最後の敵は人事院面接でしょう。院卒区分ではグループディスカッションもあるみたいですが、そこについては割愛します。今回は人事院面接について書きたいと思います。

 概要と形式など

人事院面接は全体点数の3/15を占める面接で、面接官は人事院の職員1名と各省庁の職員2名の3人です。試験時間はおおむね25分程度で、成績はAからEの5段階でつけられます。E評価の受験生は足切りで不合格となります。普通の受験生はBからDに収まるのが基本で、AやEはよほどのことがないとつかないと言われています。
まあこんなわけで、よほど失敗しなければ足切りはありません。さりとてそんなに高い評価も期待できないため、筆記試験で大コケした人が大逆転するタイプの試験でもありません。無難にこなして最終合格を勝ち取りましょう。

対策について

率直に言って、人事院面接は形式的で答えるのに窮する質問はそこまで多くないと思います。大体の質問は面接カードに沿って行われ、イレギュラーな質問はあまりないようです。これは官庁訪問の存在が大きいように思えます。各省庁は採用する際に独自で面接を行うため、人事院は公務員として常識的な受け答えができるかどうかをチェックしているのではないかと思います。しかし、時たま志望省庁の職員が面接官の場合があり、その時は官庁訪問で訊かれるような内容も質問されるみたいです。


こうなると人事院面接に向けての直接的な対策は、訊かれたことに論理的に忠実に答えるということになります。具体的には質問に対する結論を最初に持ってきて、理由やサポートを付け加えていくといった感じですかね。注意すべきことは、訊かれたことに忠実に答えるというところです。たまに訊かれていることをズレた回答をする人がいますが、これは減点される可能性があります。会話もあまり弾まないため辛いと思います。これを防ぐためには、ある程度模擬面接などを通して練習することです。面接カードの記入事項はオーソドックスなため、民間企業の就活をしている人にやってもらっても良いかもしれません。


また面接カードですが、そんなに書くスペースが広くないため、ある程度のキーワードを撒いておいて、それを面接官に訊かせるのが良いでしょう。あまり字が小さいのも好ましくないと思うので、それなりの大きさではっきり書いていくのが大事です。そうすると内容の細部まで書くのが難しいため、必然的にやや抽象的な内容になります。その中にいくつかのフックを作っておくことで、質問内容を誘導することが可能です。

結論

まあ色々書いてきましたが、要するに面接官と自然なコミュニケーションが取れれば大丈夫な面接です。緊張もするとは思いますが、相手も普通の人間ですので、気軽に楽しく受けてきてください。