人生短し走れよ私

人生のピークを過去に設定するにはまだ早いんじゃない?

不確実性回避型リスクテイカー

経済学の内容の一つに、リスクと不確実性という領域があります。社会のほとんどの現象はこのリスクと不確実性をはらんでいます。リスクと不確実性は混同して使われる場合も多いですが、経済学的には異なる概念です。アメリカの経済学者のフランク・ナイトの著書『危険・不確実性および利潤』によれば、リスクとは確率によって予測できるもので、不確実性とは確率によって予測できないものを指します。宝くじが外れるという事象は、確率が計算できるのでリスクになります。それに対して、例えば金融危機などは不確実性という区分になります。このリスクには統計学もかなり関係してくるのですが、それはおいておきます。イントロもとい難しい話は終わりにしましょう。

さて、多くの人はリスクを嫌います。確実に100万円もらえるのと、サイコロで4以上が出たら200万円で3以下だと0円では、前者を選ぶ人が多いです。こうした人たちはリスク回避的(risk averse)と呼ばれます。それに対して、こうした選択で後者を選ぶ人は、リスク愛好的(risk loving)と呼ばれます。リスクを積極的に取る人を指してリスクテイカーと呼ぶ場合もあります。

私は一般的に見て思い切った選択をして生きていると思います。しかし目をつぶって飛び込むような生き方が好きかと言われればそうでもありません。むしろ計画を立てて緻密に生きるのが好きです。実際、何かアクションを起こそうとするとそこには不確実性がつきまといます。現代では大手企業が倒産するなど不確実性が強くなっていますね。なかなか不確実性を避けることは困難です。

というわけで私は、自分の行動によってある程度想定できる結果を考え、その上でより人の記憶に残るような・面白そうな・自分にとって必要な道を選んでいます。もちろん負荷も大きいですし、やめればよかったと思うことも多いですが、安定で分かり切った道を進むよりはやりがいがあって面白いかなと思っています。私は不確実なことは嫌いなので不確実性回避型です。しかし経験的に無理そうだと言われていることには、いけそうだという目算があれば飛び込んでいくのでリスクテイカーだと言えそうです。