胸襟を少しだけ開きたい

大学生が考えたことをつらつら書いていくブログ。本日の昼食から留学生活、勉強法から料理まで手広くカバー。

Enjoy thinking!

L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature, mais c'est un roseau pensant.

留学は官庁訪問の武器になるか

こんにちは。非常にご無沙汰となってしまいましたが、皆さま元気でしょうか。最近国家総合職の記事を何も書いていないので、今回は留学と官庁訪問について書いていきたいと思います。

最近大学生の留学は珍しいものではなくなってきています。特に語学留学も含めれば結構多くの学生が留学に行っていると思います。そのため、たとえば就職活動においても留学をしていたというだけで評価されることは少なくなっています。面接では、留学のきっかけや、留学先で頑張ったこと、直面した課題などが聞かれます。結果的に、留学しようと思ったモチベーションやそこでの経験を重視しているように思えます。とすれば、しっかりした経験であればアルバイト経験やサークル経験でも問題ないということです。しかし民間企業の面接と比較すると、留学経験は官庁訪問において多少有利に働くと感じます。その理由は以下の2点です。

母集団における留学比率の低さ

外務省などを除いて、官庁訪問をする学生だけで考えると、まだまだ留学する人は少数派です。公務員の総合職を目指す学生は、試験勉強などで長期留学しづらい環境にあるからかと思います。また、個人的な意見ですが、公務員受験生は比較的内向きな考え方を持つ方が多いかなと感じます。民間企業を受ける学生の中では長期留学なんて掃いて捨てるほどいますが、官庁訪問ではまだ多少のプレミアムがついているでしょう。

ちなみに外務省は帰国子女がわらわらいます。知り合いで外務受けた人で、日本と海外の修士を両方取得していて学部時代に2回留学とかいうわけわかんない経歴の持ち主もいました。なのでこの話はまったく通用しないことを追記しておきます。

職員が留学しているパターンがある

官庁訪問で原課を担当する職員の中で、国費で海外大学院に留学している人が一定数います。そういう方と面接する際、留学ネタは良い共感材料になります。民間企業の面接では、まだ世代的に留学経験者は少ないのか、私は遭遇しませんでした。しかし、官庁訪問においては国費留学制度が整っているためなのか、中堅どころの職員でも留学経験者がいるため、そういう方たちと留学談義で盛り上がれます。

また、民間では軽視されがちなTOEFLについて難易度を良く分かっているということもプラス要因です。留学に向けて英語力を向上させたということが正当に評価されると思います。

以上のように、長期留学の経験は官庁訪問において武器になりえます。もちろん外務省などでは帰国子女がわんさかいるので意味がありませんが、民間企業よりは評価される場面が多いかなと思います。しかし試験の日程もあるので、自分に箔をつけるためだけに留学に行くのは、やや割に合わないかもしれませんね。

 

 

最近の話

ご無沙汰しています。最近は寒暖が激しいですが、お元気でしょうか。更新をサボっていましたので、軽く記事を書きたいと思います。

就職活動終わりました

官庁訪問終了後に就職活動をしていましたが、最近ある外資系企業の内定を受諾してきました。振り返ってみると、ベンチャー企業での長期インターンや日系最大手企業でのインターン、業界も金融・コンサル・人材・ITなどを中心に受けてきました。官公庁まで含めると、規模・業界共に非常に幅広く社会を見ることができたかなと思います。

自分の適性や強み、企業の自身への評価など、様々なことを勘案した結果、就職先を決めることができました。この売り手市場の恩恵を受けて複数社の内定も獲得することができたので、自身で選択するという過程を踏むことができました。まだ日系企業の選考が続いていますが、私の就活は終わらせてしまいました。

公認会計士の勉強始めました

まあ色々とありまして、公認会計士になることにしました。国家総合職に続いて2つ目の難関試験に挑戦になります。当方簿記の知識ゼロでありますが、早期合格を目指して頑張りたいです。現在このGWを潰して簿記2級までの財務会計論は勉強しました。これから管理会計論を勉強してから会計士の各科目の学習に移行して行きたいと思います。まさか就職活動始めたときには会計士になるなんて微塵も考えていなかったので、人生は不確実性に満ちているものだと実感しています。

そんなわけで就職活動が終わったにもかかわらず忙しい日々を送っています。最近国家総合職関連のエントリーがよく読まれているので、そちらも更新していきたいのですが、ちょっとまとまった時間が取れそうにありません。申し訳ありません。

 

 

アニメの感想『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』

こんにちは。今回は機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズの感想をまとめたいと思います。
私はガンダム作品が好きでして、すべては見ていませんが、それなりに視聴してきました。このシリーズは、小学生の時に友人が機動戦士ガンダムSEED DESTINYの主人公(?)機であるフォースインパルスガンダムのプラモデルをくれたことがきっかけで知りました。それから平成シリーズを中心に視聴を始め、ゲームなどもプレイしています。

そして今回紹介する鉄血のオルフェンズは、シリーズ最新作です。私の留学中に1期が始まり、最近2期が終了し完結しました。主人公を含めた少年兵たちが、生き延びるために武器を手に戦っていく物語です。この作品なのですが、1期と2期の間でかなり方向性が変わったというのが率直な感想です。というのも、1期は主人公サイドの主体性や方向性が強調されていたのですが、2期では強大な力に流されて翻弄されているように感じたからです。

例えるなら、1期は少年誌に連載されるような内容で、2期は青年誌で連載されるといいましょうか。やくざガンダムとも批評されているように、作中には義理や筋といった言葉や概念が多く登場します。1期2期ともに裏では大人同士のドロドロした利害関係が展開されているのですが、1期ではそういったものをひっくり返すような思いの強さが表現されていたのに対して、2期ではそうしたものに対する無力感が作品に蔓延しています。理想と現実といってしまえば簡単な表現になりますが、結局のところ巨大な組織や策謀には敵わないというメッセージが最後に残った格好です。ですから最終的にカタルシスはありません。この辺が対象年齢を引き上げているように感じました。妙に現実的な辺り、何となく脚本の鴨志田さんの影響を感じました。

また登場人物の死というのもストーリーを動かしますが、やはり前半と後半では意味合いが違うように映ります。前半では主人公サイドの参謀役のビスケットが死ぬのですが、この死によってオルガは葛藤します。自分のやっていることは果たして正しいのだろうか、皆のためになっているのかと考えるきっかけとして、主要キャラクターの死というものが表現されていると思いました。しかしながら、2期の特に最後5話くらいでは、物語をたたむためにどんどん登場人物が死んでいきます。この死によってもたらされるのは、相手との絶望的な戦力差以外ないような気がしました。確かに人の死は物語にアクセントをもたらしますが、あまりにも多くの人物が短期間で死んでいくため、一人ひとりの死に意味を見出すのが難しいと思いました。そして最後には主人公の三日月も死ぬのですが、ラストシーンの暁の登場で、死を超えて生き続けるという雰囲気が出ます。しかしそれは主人公を殺して得られるメッセージとしては直接的で軽いのではないでしょうか。私は視聴中にこうしたことを考えたので、作品の余韻というか想像の余地というものが少ないように感じました。

さてガンダムには様々な機体が出てくるのですが、今回はなかなか格好いいデザインの機体が多いように感じました。また本作の特徴として、ビーム兵器がほとんど出てこないというのも面白いです。基本的は実弾を撃ったり殴り合いをしたりするため、映像として見ごたえはあるなあという感想です。しかし、2期後半に出てくる条約で禁止された兵器のダインスレイブには本当に納得がいきません。戦艦や輸送船すら簡単に落としてしまう力を持った兵器が、特に最後には無造作に使われています。そしてそれは主人公を殺す兵器となります。重要なシーンであるにも関わらず、超遠距離からの攻撃で無抵抗に殺されるというのは理解しがたいです。今までのモビルスーツ戦闘はいったい何なのかということになります。だったら逆族という立場になったマクギリスを殺すのだって簡単だろうと。そして違法兵器なのにあれだけの数を配備できるだけ生産しているというのも違和感があります。そういう意味で世界観に合わないと感じました。

まあ総合的には面白かったのですが、ラスト10話くらいで評価がガタ落ちしました。でもストーリー以外は完成度高めだったと思います。

ニュアンスって大事

最近花粉症と寒さで大きなダメージを受けています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて今回は言葉のニュアンスについて書きたいと思います。というのも、先日このような記事を読んだのがきっかけです。

www.huffingtonpost.jp

まず「忖度」という言葉自体が馴染みの薄い言葉ですが、これを英訳しようとすると非常に難しいらしいです。言葉の持っている意味というか表している範囲となるだけ近い形で言い換える作業は骨が折れます。

忖度という言葉は置いておいても、日常使われる程度の表現でもこういう事態は起こり得ます。例えば「言う」みたいなシンプルなワードだとわかりやすいです。英訳する時にどの言葉をあてると適切か、なかなか難しいと思います。sayとかspeakみたいな単語もありますし、主張するという雰囲気があるならclaimやmention、何かを示すとか示唆する雰囲気であればindicateとかsuggestとかでしょうか。私は英語ができないのであまり自信はありませんが、まあ訳語がたくさんあるのは自明でしょう。

このように、言葉の変換によって意味が変わってくる場合があります。これが起こってしまうのは、翻訳が次のような段階を踏むからだと思います。

  1. (発信者)言いたいイメージや意図の言語化
  2. (翻訳者)発信された言語からイメージや意図を推測
  3. (翻訳者)推測されたイメージを言語化
  4. (受信者)翻訳された言語からイメージや意図を推測

当たり前ですが、翻訳者が間に入ることで二回推測が生じます。従って、元々発信者の考えていることからずれることも大いにあり得るわけです。そして、言語が違うということは、各々が抱えている文化も異なるということです。背景や文化の違いも推測にぶれを生じさせます。

ここで注意すべきだと感じることは、翻訳者の意図によって発信者のニュアンスを変えることができ得るということです。肯定的な表現をやや批判的なニュアンスに変えることなども場合によってはできると思います。

昨夏のオリンピックで、黒人選手のインタビュー記事を何かのメディアで読みましたが、一人称が俺でした。例えば彼らが英語を話しているとして、"I"と言っていたと考えると、一人称の訳し方は色々あるわけです。日本では公的な場所では私という表現を使うことが基本だと思います。すると日本の選手の記事では私と書かれるでしょう。まあ話し方とかそういうので判断しているとは思いますが、意図的に砕けた表現を使う人だと印象づけるためにそう書くことも可能になります。

従って、本当に自分で判断する必要がある場合は原著や原文にあたる必要があります。そうすることで仲介者のイメージやバイアスを取り除くことができ、自分の考えのみで文章にあたることができるからです。しかし世界中に様々な種類の言語がある世の中、それをすべて原文で読むなんて不可能だと思います。そういう視点で考えると、せめて英語くらいは使える必要があるのではないかと感じます。

悪意のある編集に騙されないためにも、語学力は必要なんだなあと思いました。

国家総合職の民間就活における印象

こんにちは。最近就活の記事が多くなってます。多様性を大事にしたいのでぼちぼち違う記事も書いていきたいと思いますが、今回は国家総合職の合格ってどう民間就活でどう評価されるのかということについて書きたいと思います。

実は国家総合職の最終合格は資格のひとつと考えられます。したがって、資格欄に「国家公務員採用総合職試験〇〇区分最終合格」と書いても問題ありません。書いた場合、いくつかの印象を企業に与えることができます。

学歴の補完材料

まず国家総合職最終合格は、学力や学歴の担保につながります。国家総合職という試験は、世間ではなかなか難しい試験だと認知されています。それに合格しているということは、目の前の学生が優秀だと思わせる材料になります。特に大学のランクが低い場合、自分の知的レベルを示す良い材料になります。そして金融業界など、入社後に勉強がいる業界では評価も高くなるでしょう。

こいつ内定辞退するんじゃね??

企業は内定辞退に対して敏感です。特に採用人数が少なければ少ないほど、採用に慎重になっています。人事が国家総合職の官庁訪問が3年有効なことを知っている場合は、ここで内定取っても官庁訪問で内定取ったらそっち行くんじゃねと危惧する恐れがあります。民間企業と公務員試験を併願する学生は多くいますが、既合格には合格を書ける分、穿った見方をされるかもしれません。この場合は、面接の場で国家公務員には未練がないことなどを言う必要があります。この程度は事前に想定問答集で考えておいた方が良いでしょう。

こいつなんで国総なんて受けたの??

二言目はコスパが叫ばれる時代、国家総合職を最終合格しておきながら民間企業の就活をするという行動は大分ムダだと感じられるようで。特に試験が難関だからこそ、受かったなら官僚なればいいじゃんという意見が出てきます。私も面接で理由を訊かれました。その時は国総用の志望動機を言うのですが、そこから現在の志望企業への動機の変遷を明確に説明する必要があります。私の場合は官庁訪問で多くの社員に会えることを述べた後、面接を経て自身のキャリア観とずれていることを発見したなどと言いました。将来像と志望の変更理由に一貫性があれば、納得させることができると思います。

 

 

最終合格してから内定までの距離が遠い国家総合職試験。今回は民間企業の国総の印象について書いてみました。官僚が第一志望であろうとそうでなかろうと、多くの人が自分の納得のいく就職活動をできれば良いと思います。

 

 

知的労働における心技体

皆さまこんにちは。お元気でしょうか。私は最近くしゃみが止まらないです。外にも出たくなくなるから困りますね。

さて今回は心技体について考えていきたいと思います。よくスポーツ界で使われる用語ですが、これは頭を使ってお仕事をする社会人にも言えるのではないかと思います。さて例によって辞書的定義を参照してみましょう。

しん‐ぎ‐たい【心技体】

精神力(心)・技術(技)・体力(体)の総称。スポーツ界でよく使う。「心技体のバランス」

心技体(シンギタイ)とは - コトバンク

このように精神力と技術、そして体力の3要素が高い水準でまとまっている時、選手は良い成果を出せると言われています。またどこかが欠けてしまっていると、その選手は活躍ができないという使い方もあります。

知的労働における心技体

さて、知的労働に従事する社会人にとっての心技体とは何なのでしょうか。私はこのように考えます。

  • 心:ストレス耐性
  • 技:業務における専門知識
  • 体:健康

まず「心」について。現代社会を生きる私たちにとって、心の強さはストレス耐性とも言い換えることができるでしょう。近年はレジリエンスなんてことも言われていますが、業務で能力を発揮するためには襲い掛かるストレスに打ち勝つ必要があります。

次に「技」について。スポーツ選手の技術に相当するものとして、その業務に必要な知識が挙げられます。高度な知的労働に従事している方ほどそれに対する深い造詣が求められます。またポジションが上がるにつれて瞬時の判断力やタイムマネジメント力も求められてます。こうした技術を身につけることなしに、仕事で成果を出すのは難しいでしょう。

最後に「体」について。これはざっくりとした概念ですが、肉体的な健康に他なりません。徹夜続きで眠気と戦いながらの業務と、体力満タンで業務に100%集中できているのでは、出せる成果が変わってきます。自分のベストな状態でのパフォーマンスがいかに高かったとしても、それを維持できる体調管理をできなければトータルの成果は少なくなってしまいます。

どうやって鍛えればいいのか

まず「心」についてですが、ストレスを上手に解消するルーティンを持つことが重要だと考えます。私は無心でウェートトレーニングをすることでストレスを解消しています。身体を動かす以外にも、旅行したり友人と食事したりするなど色々考えられます。

次に「技」ですが、これは今まで修得した技術が陳腐化する可能性を考慮する必要があります。法律などで規制されるタイプのビジネスをされている方は、法律の改正などで今までの知識が使えなくなることがあります。こうした場合に備えて、常に最新の動向の学習し、自分の知識などをアップデートしていく必要があります。

最後に「体」です。最近はできるビジネスパーソンが筋トレをしているなんてこともありますが、基礎体力をつけることは非常に大事だと思います。また忙しい中でも身体を作る材料となる食事をおろそかにしないことが、長期的な活躍に必要だと考えます。

ともすれば仕事に必要な技術に目がいきがちですが、それを支える「心」や「体」を鍛えることが長期的に安定した成果を出すのに必要になるでしょう。

学歴フィルターを気にしなくて良い理由

最近花粉症の症状が出始めました、いっちです。皆さんも悩まされているかもしれませんが、早めの対策で少しでも症状を軽くしていきたいですね。

さて今回は、学歴フィルターについて思うところを書いていきたいと思います。

学歴フィルターとは

あいつのページでは空席なはずの説明会が俺のページでは満席になってる、そんな事態が就活では起こり得ます。このような現象が起きる原因を俗に学歴フィルターのせいとか言ったりします。企業が受験生を選別する際、一定以上の学歴(この場合は大学のランク)を有していない場合は、選考に参加できないようにする仕組みです。世の中には早慶上智であるとかG-MARCHであるとか、ある程度の偏差値帯で大学を区分したりまとめて読んだりします。そして、ランクの低い大学の学生を説明会など選考に参加させないことを学歴フィルターがあるなどといいます。切り方も様々で、説明会の満席表示に始まり、ESの中身を読まずに落とす、Webテストの結果での足切りラインを高くするなど色々パターンがあるみたいです。

企業側の思惑

彼らが学歴フィルターを用いる理由は、限られた予算の中で良い人材をたくさん採用したいからです。近年はインターネットを用いたオンライン出願がデフォルトになり、どの大学の学生も世間一般で一流とされる大企業に出願することができます。その昔の指定校制度や限られた大学のみ紙媒体での会社案内が来ていた時代とは大きく異なります。企業側(特にB to Cの企業)では、好感度などを考えると、出願自体に制限をかけることは難しいと思われます。しかしながら、例えばSPIを学生に課す場合は一人当たり何千円とかかるなど、とにかく採用活動にはお金がかかります。面接にしてもES読むにしても社員の人件費はかかってくるわけで、特に数万人の応募を受け付ける企業ですべての学生を捌くことは難しいわけです。

この時活用できるのが学歴フィルターです。ほとんどの大学には偏差値で均質化された学生が在籍しています。基本的には高校時点での学力に適した大学に入学するわけで、おおよそ大学によって学生のレベルも決まってくるということになります。したがって、大学を見ることで学生の能力をある程度推し量ることができます。そして、採用活動は、自社にとって有益な人材を採用することが目的です。全員を精査できない場合、有望な学生がいそうな大学に集中して資源を投下するのは合理的だと言えそうです。

学生側の受け止め方

この学歴フィルターですが、学生側にとっては頗る評判が悪いです。学歴だけじゃなくてもっと本当の自分を面接で見てほしいと思う学生も多いですし、そもそも学歴で何がわかるんだあんなもんは高校での学力を測ってるに過ぎないじゃないかなど非難の嵐です。また、企業が隠れてこういう行為をしていることに何か不平等なものを感じてしまうのかもしれません。

学生一人ひとりの本質を選考で確認するのが理想ですが、企業もその行為を合理的だと考えている以上は、なかなか現実が動くこともないでしょう。とすれば、私たちはその現実を受容した上で受け止め方を考える必要があります。私個人としては、学歴フィルターは気にする必要がないと考えます。その理由は以下の2点です。

  • 企業の予算配分
  • 企業の人的資源の偏り

企業側についてもう少し考えましょう。上記をまとめると、採用のコスパを良くするために大学でフィルターをかけるということになります。ここで気にすべきは、この企業は採用に十分な予算を割けないということです。もちろん人気企業で予算が無限にあっても足りないということはあるかもしれません。しかし、比較的コストの安いwebテスト以前の段階で足切りする企業は採用予算が少ないのではないかと疑います。学歴が基礎学力や地頭を担保するならば、webテストで調べてみれば現在の状況がわかるわけです。不正が横行しているなどの問題点もありますが、その得点率で選別しても良いと考えます。将来の会社を支える人的資源を確保するために十分に予算を割けない企業が、競合他社に勝てるのでしょうか。

また、企業の人的資源の側面も、企業を評価する上で大事だと考えます。学歴フィルターをかければかけるほど、まあ同じような大学の人たちが集まります。例えば某省庁を想像してみてください。東大ほとんど京大ぼちぼち早慶僅かという世界です。多様性なんて生まれようがありません。近年はグローバル化も進み、多様な人々が協働して業務をこなしていく時代になりつつあります。このような状況において、多様な性質を持った人々が企業にいないということを、私は負の要素と捉えています。ビジネスのサイクルが早くなる中で、同じような人材しかいない企業は将来性が乏しいのではないかと思います。

以上をまとめると、学歴フィルターをかける企業ってそもそも生き残れるのっていう話でした。ちなみに私はふつーの大学に所属しています。学歴フィルターにはかけられて落とされる側です。インターンの段階でも、200文字ESで切られたり履歴書で切られたりしました。ですから、現実を納得するために無理矢理考えた屁理屈だとの批判もあるかもしれませんね。まあそうだったとしても、学生が現実に対してイライラしたり憂えたりするよりは、生産的ではないかなあと思います。

完全に余談ですが、私が受けている業界では、業界一位の企業において学歴フィルターにかけられたことはありませんでした。きちんとインターンに参加できたり、選考に参加できたりしています。その反面、業界で中堅どころの企業では切られることが多かったです。こうした経験から、上記の仮説を思いつきました。

現実は時として不条理かもしれませんが、頑張っていきたいですね。